その他いろいろ 感染症だより(6月2日~6月8日)

百日咳に注意。伝染性紅斑(りんご病)が流行中です。

感染性胃腸炎が郡山市で流行しています。

百日咳の報告が続いています。昨年は1年間に福島県全体で19名の報告がありましたが、今年はすでに先週までで266名の報告がありました。先週郡山市では20名の報告がありました。先々週も13名でした。年齢は学童から10代がほとんどです。激しい咳が出て、長引くのが特徴です。乳児がかかると重症になり、生後6か月以下では死に至る危険性も高いです。伝染性紅斑(りんご病)が流行が続いています。ほっぺがリンゴのように赤くなるので、りんご病とも呼ばれます。他に太ももや腕に赤い斑点が出ます。熱は出ません。発疹が出た時点で体からウイルスは消えているので感染力はありませんので、登校登園は可能です。妊娠中の方がかかると、まれに胎児の異常や流産する可能性があり注意が必要です。

感染性胃腸炎が郡山市で流行しています。

インフルエンザは減少していますが報告は続いています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の報告数も少ないですが続いています。

                                               (6月11日)

福島県内の感染症発生状況は以下の福島県感染症情報センターの発表をご覧ください。

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その他いろいろ 抱っこひもからの子どもの転落に注意

国民生活センターは5月26日、抱っこひもから小児が転落する事例が相次いで報告されているとして注意喚起を発表しました。
イラストで3つの事例を紹介しています
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/support88.pdf

さらに「ひとことアドバイスとして」以下の4項目をあげています。

*抱っこひもから乳幼児が転落する事故が発生しています。12カ月未満の子どもに多く、特に4カ月以下では入院を必要とする重傷事故が多く発生しています。

*抱っこひもをしたまま前にかがむときは、子どもを必ず手で支えましょう。

*使用する際は、ひもの緩みやバックル類の留め忘れがないかなどを必ず確認しましょう。取扱説明書をよく読み、正しい使い方をすること が大切です。

*抱っこひもでおんぶや抱っこをするとき、降ろすときなどは必ず低い姿勢ででおこうなうようにしましょう

 

その他いろいろ ヘリウムガスを吸引して意識障害になった事故

日本小児科学会は2015年5月学会雑誌に、今年の1月、12歳のアイドルタレントがテレビ番組の収録中にヘリウム入りのガススプレー缶を吸入して、意識障害に陥り脳空気塞栓症の疑いとなった事例について、事故の詳細やその後の経過を「Injury Alert(傷害情報)」として掲載しました。

学会の子どもの生活環境改善委員会は次のようなコメントを述べています。
コメディアンやタレント、一般人が面白おかしくヘリウムガス入りスプレー缶を使用することで、それを見ている子ども達がまねをして同様な事故が起こる可能性がある。
今回使用されたスプレー缶には「大人用」と表示されているが、幼児、学童に事故が発生していることを、小児科医を中心とした医療者が一般人や企業を啓発することで社会的に周知させる。
缶表面の表示を目立つようにする。成人にしか販売しない

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/injuryalert/0053.pdf