おしらせ   夏季休暇について 8月13日(火)~8月15日(木)

8月13日(火)から8月15日(木)まで休診いたします。

おしらせ   子宮頸がんワクチン接種を逃した方へ(平成9~平成19年度生まれの女性の方へ)

キャッチアップ接種について

子宮頸がんワクチンは平成25(2013)年から定期接種ワクチンに組み入れられました。しかし、接種後に生じる多様な症状等について十分に情報提供できない状況にあったことから、個別に接種をお勧めする取組を一時的に差し控えていました。「積極的勧奨の差し控え」その後、安全性に問題ないことが確認され、令和3(2021)年11月の専門家の会議で、安全性について特段の懸念が認められないことがあらためて確認され、「積極的勧奨の差し控え」が取り下げられ、普通に個別に接種ができるようになりました。
ただし、平成25(2013)年から令和3(2021)年の期間(「積極的勧奨の差し控え」の時期)に、ワクチンの接種機会を逃した方がいます。こうした方に、公平な接種機会を確保する観点から、定期接種の対象年齢以外の方に、あらためて公費での接種の機会を提供しています。これがキャッチアップ接種です。

キャッチアップ接種は令和7年3月末で終了します。

キャッチアップ接種の対象者は、平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性です。
ワクチンは3回接種します。1回目から3回目まで最短で6か月の間隔が必要です。1回目の接種が9月過ぎると規定の回数が受けられなくなりますのでご注意ください。

まだ接種をしていない方は、1回目の接種を9月末までに済ませてください。

 

おしらせ   お知らせ

生活習慣病管理料(Ⅱ)について

 令和6年(2024年)6月から厚生労働省の方針で、高血圧・脂質異常症・糖尿病のいずれかを主病名とする患者様は、従来の特定疾患療養管理料から「生活習慣病管理料(Ⅱ)」へと移行します。この改定によって、患者様には個々に応じた目標設定、血圧や体重、食事、運動に関する具体的な指導内容、検査結果を記載した「療養計画書」へ署名をいただくことがあります。ご協力をお願いします。

 

一般名での処方について

政府は医療費を抑えるためにジェネリック医薬品の使用を推し進めています。現在、先発、ジェネリックを問わず医薬品の供給が不安定な状況が続いています。そのため当院では、一般名(有効成分の名称)での処方箋の発行を行っています。

 

 

 

 

おしらせ   当院では臍ヘルニアの圧迫療法を行っています。

当院では臍ヘルニアいわゆる「出べそ」に対する圧迫療法を行っています。

昔の臍ヘルニアに治療は、絆創膏を左右に皮膚を引き寄せてヘルニアが出ないように貼って固定する方法で行っていました。しかし絆創膏にかぶれる皮膚炎が多発したり、連日のように絆創膏を貼りなおさなければならない煩雑さから、あまり行われなくなりました。
もっとも臍ヘルニアは、放置しても1歳頃までにはほとんどが自然に治癒する病気です。ただし2歳過ぎても改善しない場合は手術が必要ですし、自然に改善しても余分な皮膚が残り見栄えが悪かったりした場合に、美容上の手術をするケースもあります。また、経過観察中に「出べそ」を指摘されることで受ける両親の精神的負担も無視できません。これらの理由から、圧迫療法が見直され実施する施設が増えてきました。絆創膏が改良され頻繁に張り直す必要がなくなり、皮膚炎も起こしにくくなったのも普及してきた要因です。

当院で行っている圧迫療法

治療を開始する月齢は、4ヶ月以内が望ましいです。というのは年長児になるほど治療の効果を得ることが難しくなるからです。当院で開始する月齢は生後1ヶ月から2ヶ月がほとんどです。

典型的な臍ヘルニアの治療経過をご提示します。

下は生後2ヶ月で受診された男の子の写真です。

お臍の形に合わせた綿球を用意し、突出しているヘルニアを綿球で押し込んで、その上からテープを貼ります。
下の写真のような状態になります。

このシールは簡単には剥がれませんので、貼りっぱなしにします。入浴も問題ありません。剥がれてしまったり、皮膚が赤くなった場合は、途中で受診していただきますが、何もなければ1ヵ月後に来ていただいています。先ほどの男の子はシールが剥がれたので2週後貼り直しに来院し、下の写真のようになりました。

お臍の周りが赤くなったので、今回は固定しないで一休み。2週後に来院したのが下の写真。

赤みが改善したので再び固定しました。その後1ヶ月経過し(生後5ヶ月)、下の写真のような状態になり治療終了です。

尚、写真の掲載に当たっては、ご家族の了解を得ています。

 

 

おしらせ   4月から5種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチンの接種が始まりました。

4月から四種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオの混合ワクチン)にヒブワクチンが加わった5種混合ワクチンの接種が開始しました。また、肺炎球菌ワクチンも今まで13種類の菌の型が含まれる13価が使用されていますが、4月からは15価ワクチンの使用が始まります。

この新しいワクチンは、接種方法が今までのワクチンと少し違います。今までのワクチンは皮下注射(皮膚と筋肉の間に注射液を入れる)のみでしたが、新しいワクチンは、皮下注射と筋肉注射(筋肉内に注射液を入れる)両方が可能です。

皮下注射と筋肉注射
日本以外の国では、予防接種はほとんど筋肉注射で行われています。皮下注射で行っているのは日本だけです。どうして日本だけ皮下注射になったか?これには歴史的な背景があります。1970年代に、抗生剤や解熱剤を筋肉に注射をする治療が普通に行われていました。大量に何度も注射をしたため、大腿の筋肉が破壊され機能障害を起こす「大腿四頭筋拘縮症」が社会問題になりました。それで予防接種は皮下注射で行われるようになりました。ただし予防接種で注射する液の量は少ないので、そのような副作用はありません。2000年代から使用されるようになったワクチン、例えば子宮頸がんワクチン、新型コロナウイルワクチン、帯状疱疹ワクチンは皆筋肉注射です。
筋肉注射のメリットもあります。皮下注射より筋肉注射のほうが免疫がつきやすく、注射部位が腫れたり熱を出したりする副反応も少ないといわれています。
筋肉注射は痛みが強いというイメージがありますが、皮下注射と比べて特に痛みが強いことはありません。痛みは接種する医師の技量によると思います。
ということで、当院では5種混合ワクチン、15価肺炎球菌ワクチンの接種は筋肉注射で行います。