10月2日から接種を開始しています。
ワクチンは注射による製剤と、鼻にスプレーするタイプ(経鼻ワクチン、フルミスト)の2種類を用意しています。
注射による接種は予約が必要な時間帯と予約が必要ない時間帯があります。(65歳以上の方は予約の必要はありません)
経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)接種は予約が必要です。
予約が必要な時間帯
【接種時間】
①平日14時30分から15時30分(かぜ症状のない小児のみ)
②平日16時から17時
③土曜日9時から11時
【予約の方法】
・予約は接種希望日の1週間前から受け付けます。
・当院の診察券をお持ちの方は、窓口でも電話でも予約を受け付けます。
・初めての方は、保険証を持参して窓口で予約をしてください。
・予約を取られた方は、事前に予診票を取りに来て、記入した予診票を接種当日持参してください。
・診察状況により、お待たせする場合があります。
予約が必要ない時間帯
【接種時間】 火、木、金曜日の10時から11時
【接種までの手順】
・予診票を受付でお渡しします。これに記入し、検温をして受付が完了です。
・病気の方の診察を優先します。
接種料金
注射製剤
3歳以上
1回目 5000円
2回目 3000円(当院で1回目を受けた方)
6ヶ月以上3歳未満
1回目 4000円
2回目 2000円(当院で1回目を受けた方)
13歳未満の方は2回接種が原則です。
2回目の接種は1回目から2から4週後です。
ワクチンの在庫がなくなり次第接種を中止します。
当院で1回目の接種を受けた方の2回目分のワクチンは確保してます。
点鼻製剤(フルミスト) 2歳から18歳が対象です。接種は1回です。
8500円
尚、アイチケットによるオンライン受付はできません。
経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)の特徴
・従来のワクチンは皮下注射ですので痛みを伴いますが、このワクチンは鼻にスプレーするので痛くありません。
・従来のワクチンは13歳未満の方は2回接種が必要でしたが、このワクチンは1回の接種で済みます。
・インフルエンザウイルスは主に気道粘膜に感染をおこします。このワクチンはその入り口である鼻の粘膜に直接免疫をつけることができ、予防効果が高いと考えられています。
・効果も従来のワクチンに比べて長続きするといわれています。
・接種対象年齢は、2歳から18歳です。
接種ができない人
・2歳未満、19歳以上の方
・明らかな熱(37.5℃以上)のある方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
・妊娠していることが明らかな方
・重症の喘息の方
当院ではスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法を行っています。治療を希望される方は、電話でその旨をお伝えください。
スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の治療
スギ花粉症とアレルギー性鼻炎の治療には2つの治療法があります。一つは、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ等の症状を薬で抑える薬物療法です。もう一つが、花粉症の原因となっている物質(アレルゲンといいます)を少ない量から投与して体を慣らしていくアレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、対症療法である薬物療法とは違い、根本的な体質改善を目指す治療法ですので、長期にわたって症状を抑えることが期待されます。そもそもアレルゲン免疫療法の歴史は古いのですが、アレルゲンの投与方法が注射で行う皮下免疫療法しかありませんでした。この治療を受けるためには医療機関に頻回に通う必要があり、しかも痛みを伴う治療であるため、限られたごく一部の医療機関でしか行われてきませんでした。
2014年、アレルゲンの投与方法を、舌の下で行う舌下免疫療法が新たに加わりました。この治療法は治療薬を毎日自宅で服用するものですので、月1回の受診で済みます。
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法について
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎と診断された患者さんが治療を受けることができます。
治療薬を舌の下に置き、1分間そのまま保持した後、飲み込みます。
服用の期間
1日1回、毎日服用します。治療開始の最初の1週間は極少量を服用し問題なければ2週目から増量し、その量を続けます。治療期間は3年以上が勧められています。
治療の開始時期は?
スギ花粉症は、スギの花粉が飛んでいる時期には治療を開始することはできません。ですからスギ花粉の飛散が終了した5月から遅くとも10月までには開始した方がよいと思います。
ダニアレルギー性鼻炎は、季節に関係なく治療を開始することができます。
期待できる効果
すべての患者さんに効果があるわけではありませんが、長期に正しく服用すれば次のような効果が期待できます。
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
・涙目、目のかゆみの改善
・アレルギー治療薬の減量
・生活の質の改善
・ダニアレルギー性鼻炎の患者さんは、気管支喘息を合併している場合、気管支喘息の症状の改善も期待されます。
副作用
主な副作用
・口の中の副作用
(口内炎や舌の下の腫れ口の中の腫れ)
・咽頭(のど)のかゆみ
・耳のかゆみ
・頭痛 など
重大な副作用
・ショック
・アナフィラキシー
多くの場合、服用30分以内で、じんましんなどの皮膚症状や、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(蒼白、意識の混濁など)が見られます。
百日咳の報告が増加し問題になっています。乳児が死亡した例も報告されています。
百日咳を予防するワクチンは、五種混合ワクチンです。予防接種のスケジュールでは、接種を生後2ヶ月から開始し、生後4ヶ月には3回目を完了します。ワクチンを3回接種することで、基礎免疫ができます。3回目の接種から1年後に追加接種を行います。これで百日咳に対する抗体はさらに上昇しかかりにくくなります。しかしワクチンによる免疫は徐々に低下し、5~6歳では抗体の保有率は30%以下となります。
百日咳はワクチンを受けていない赤ちゃんがかかるととても重症になり、呼吸ができなくなり死に至る事もあります。ワクチンによって免疫が付く前にかからない様にする為には、学童期や成人の百日咳の流行を抑える必要があります。
日本小児科学会は、学童期の百日咳を予防するために就学前におよびDTⅡ期の時期に三種混合ワクチンを接種することを勧めています。とくに乳児への家族内感染が心配な場合は、4歳以降の接種をお勧めします。
ただし、三種混合ワクチンの接種は任意接種になるため無料で接種はできません。接種料は1回4000円です。接種をご希望の方はお問い合わせください。
尚、就学前の接種は、MRⅡ期との同時接種をお勧めします。また、DTⅡ期(二種混合ワクチン)の時期の接種は、DTⅡ期を受けずに三種混合ワクチンを接種することになります。
今回の百日咳の流行で乳児の感染を防ぐためには、
1)生後2か月を迎えたら速やかに五種混合ワクチンを接種する。
2)乳児のいる家族への三種混合ワクチンの追加接種を行う。
3)妊娠後期の妊婦さんに三種混合ワクチンの接種を行う。この方法は海外で行われている国は多くあります。接種によって赤ちゃんに百日咳の抗体が移行し予防する方法です。ただし日本では接種の安全性は確認されていますが、効果については検証中のようです。
追記
2025年7月28日現在、三種混合ワクチンの入手ができない状態が続いていますので、接種は行っていません。
小さいお子さんの採血は、採血をする側も、採血を受ける側(親御さんも含めて)も大変な負担がかかります。
当院では、指先から血液1滴を採血して下のイラストにある41種類のアレルゲンの検査が可能な機械(ドロップスクリーンA-1)を使用しています。
何らかのアレルギーの症状を持っている方が対象になります。症状がない方が漠然とアレルギーの検査を希望する場合、保険は適用されませんので自費での検査になります。
尚、検査を希望される方が集中した場合、検査をお断りすることもあります。