おしらせ 子宮頸がんワクチンについてー「積極的勧奨の差し控え」の終了

子宮頸がんは毎年1万人の患者さんが発症し、3千人の方が亡くなっています。特に若い女性の発症が多いのが特徴です。子宮頸がんの原因はHPVウイルスの感染によって起こる病気であることが分かっています。その大部分は、HPVウイルスの感染を予防するワクチンによって防ぐことができます。
このワクチンは、2013年定期接種に指定され無料で接種できるようになりました。しかし、その後に体の痛み、けいれん発作、記憶障害、学力低下等が出る副作用が報道されたので、定期接種ではありますが、国は積極的には接種を勧めないというスタンスを取っていました。そのため、接種を受ける方が殆どいない状況が続いていました。しかし、副反応であると報道されたほとんどの例でワクチンとの因果関係はないと考えられています。また、世界的には安全性は確認されており、子宮頸がんの患者さんは確実に減っています。
2016年には、日本小児科学会、日本小児科医会、日本産婦人科学会など17の学術団体が、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を再開すべきとの見解を出しました。
当院も、このワクチンはとても大事なワクチンと考えており、接種をする準備はしていましたが、2019年までは接種を受けた方は皆無でした。2020年から、このワクチンの大切さ、安全性を理解される方が増え、少しずつ接種される方が増えてきました。一昨年(2020年)は16名の方が接種を受けています。2021年は37名の方が接種を受けています。
そしてようやく、国の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」において、HPVワクチン接種の積極的勧奨の再開についての検討がなされ、2021年11月26日「ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について」を通知し、「積極的勧奨の差し控え」を終了することになりました。つまり、積極的に接種を行うことが可能になったわけです。接種の対象者は小学6年生から高校1年生の女子です。対象年齢に該当しない方も有料にはなりますが接種を受けることは可能です。